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私の植物観察日記

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クマガイソウ (ラン科)

クマガイソウ(ラン科アツモリソウ属)は北海道~九州まで分布し、ふつう山地の樹林下に生育し、地下茎は長く横に這わす性質があるため群生します。
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ここではスギ林の中に生育しているのですが、年々スギが成長して林床まで日が差さなくなって行くにつれクマガイソウの開花株も少なくなってきました。ここでは小さな株が多いですが、これは若い株ではなく光合成があまり出来ないまま年を越し、葉を更新するたびに小さくなって衰えていく株のようです。
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Cypripedium japonicum Thunb.
平成29年5月 京都府
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# by mst-ky | 2017-05-18 20:48 | 山地の植物

キンラン (ラン科)

キンラン(ラン科キンラン属)は本州.四国、九州のおもに落葉樹林内に生育します。
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花色が黄金色であることからキンランという和名が付いたようです。
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一株だけでしたが、このように白っぽい花色の株がありました。これがシロバナキンラン f. albescens なのでしょうか。
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Cephalanthera falcata (Thunb.) Blume
平成29年5月 京都府
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# by mst-ky | 2017-05-18 19:49

オキナグサ (キンポウゲ科)

オキナグサ(キンポウゲ科オキナグサ属)は山野の日当たりの良い草地に生えます。以前はよく見られた植物のようですが、近年は山野の草刈りがされなくなったり盗掘などにより生育数は減ってきているようです。
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ふつう、ほとんどの植物の花は上を向いて咲くのですがオキナグサは下を向いて咲きます。
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Pulsatilla cernua (Thunb.) Berchtold et J.Presl
平成29年5月 兵庫県
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# by mst-ky | 2017-05-12 21:32 | 野原・山麓の植物

ホコバスミレ (スミレ科)

ホコバスミレ(スミレ科スミレ属)はスミレ V.mandshurica の標高の高い場所(700m以上)に生育するタイプでおもに草地高原や林縁に生育します。
これは白色のホコバスミレで、母種のスミレの花色で白色に紫条が入るものはシロガネスミレ f.hasegawae と呼ばれていることから、これはシロガネホコバスミレと呼んでも良いようです。
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花が白色で葉がホコバ型になる類似種にホソバシロスミレ V. patrinii var. angustifolia がありますが、ホソバシロスミレは花の喉部分が黄緑色を帯びシロガネホコバスミレとはこの部分で見分けることができます。
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シロガネホコバスミレの距です。距はある程度長く、距の短いホソバシロスミレとの違いが確認出来ます。
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こちらは花の地色が薄紫色であることからシロガネホコバスミレにはならず、ホコバスミレの色変わりとなります。
他にも薄紫色の濃淡の違いによる色々なバリエーションの花色がありました。
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薄紫色の地色の花の花粉です。正常な花粉ばかりなので交雑種ではなく色変わりのホコバスミレです。
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Viola mandshurica W.Becker var. ikedana (W.Becker ex Taken.) F.Maek.
平成29年5月 兵庫県
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# by mst-ky | 2017-05-12 20:33 | 山地の植物

ムラカミタチツボスミレ (スミレ科)

ムラカミタチツボスミレ(スミレ科スミレ属))はオオタチツボスミレとタチツボスミレ V.grypoceras の雑種で、新潟県村上市で最初に見つかったことからこの名前が付いたようです。両種が生育する地域では比較的よく見かける雑種です。
最初に見たときはオオタチツボスミレと思ったのですが、葉がタチツボスミレのようでもあり少しおかしいと感じ、細部を調べて見ました。
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隣にはタチツボスミレが咲いています。
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花はオオタチツボスミレのようですが...
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距の形はオオタチツボスミレに似ていますが、距の色は淡い青紫色になっておりこれは少し変です、オオタチツボスミレの距は必ず白色です。
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花の部分を持ち帰り花粉を調べて見ると正常な花粉は全くなく歪な形の異常なものばかりです。やはりタチツボスミレとの交雑種のムラカミタチツボスミレのようです。
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Viola grypoceras A.Gray. × Viola kusanoana Makino
平成29年5月 兵庫県
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# by mst-ky | 2017-05-09 20:41 | 山地の植物

スズキスミレ (スミレ科)

スズキスミレ(スミレ科スミレ属)はスミレ V.mandshurica とヒゴスミレ V.chaerophylloides var. sieboldiana の雑種で、鈴木吉五郎により園芸用に人工交配により作られたため両種の交雑種はこの名前で呼ばれているようです。ヒゴスミレとスミレの混生する場所では自然交雑種であるスズキスミレが比較的良く見られるようです。
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葉はスミレのように細長いですが、ヒゴスミレの影響を受けて裂けています。ヒゴスミレを片親とする雑種はこのような葉になることが多く比較的見つけやすいです。
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Viola x suzukii Hort. ex F.Maek. et T.Hashim., nom. nud.
平成29年5月 京都府
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# by mst-ky | 2017-05-04 21:05 | 山地の植物

オカオグルマ (キク科)

オカオグルマ(キク科オグルマ属)は日当たりの良い乾き気味の草地に生える多年草で、近年は草地開発や植生遷移の進行による生育地の減少や生育環境の悪化によりほとんど見られなくなりましたが、この場所は頻繁に行われる草刈りにより群落が維持されているようです。
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頭花は茎に散房状に4~9個付き、花は直径3~4cmです。
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このような群落が数カ所で見られました。
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オカオグルマはふつうポツリ、ポツリとしか生えず、この様に群落を形成することは非常に稀です。
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Tephroseris integrifolia (L.) Holub subsp. kirilowii (Turcz. ex DC.) B.Nord.
平成29年4月 京都府
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# by mst-ky | 2017-04-28 18:51 | 野原・山麓の植物

(仮称)トウカイスミレ (スミレ科)

(仮称)トウカイスミレ(スミレ科スミレ属)はヒメミヤマスミレV.sieboldi ssp.boissieuana の東海型とされていましたが、形態的にも明らかに別種であることから近年はトウカイスミレと呼ばれるようになったそうです。しかし、このトウカイスミレの名前も正式に発表されたものではなくあくまでも仮称です。
分布は神奈川県西部から四国の太平洋側の標高の高いブナ帯に分布し、近畿地方では奈良県中央部から和歌山県の標高1,000mを超えるような場所でしか見ることはできません。
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花は淡い淡紫色で、花弁の裏側の方が色が濃いようです。
この花は側弁有毛タイプですが、無毛タイプもあるようです。
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距は淡紫色で、花弁の裏側にはこのように紫条があります。
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Viola tokaiensis Sugim., nom. nud.
平成29年4月 奈良県
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# by mst-ky | 2017-04-23 21:09 | 山地の植物

ヒゴスミレ (スミレ科)

ヒゴスミレ(スミレ科スミレ属)は本州(秋田県以南)~九州の日当たりの良い草原や乾き気味の落葉樹林内に生育します。
ヒゴスミレはエイザンスミレ V.eizanensis と葉がよく似ていますが、エイザンスミレの葉は基部が3裂するのに対し、ヒゴスミレの葉は基部近くから5裂します。葉を広げると5角形になり裂片はさらに細かく切れこみ糸状になります。
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ここでは日当たりの良い落葉樹林の林床に生えていました。
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Viola chaerophylloides (Regel) W.Becker var. sieboldiana (Maxim.) Makino
平成29年4月 京都府
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# by mst-ky | 2017-04-21 22:39 | 山地の植物

タヌキラン (カヤツリグサ科)

タヌキラン(カヤツリグサ科スゲ属)はおもに北海道西南部~本州中部地方の山地の湿った斜面の岩地に生えます。小穂は3~6個つき、上の1~3個は雄性で被針形で下の2~4個は雌性で長柄があり下垂します。
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北方系の植物で近畿地方では非常に珍しく近畿地方RDBではAランクに指定されています。
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花穂の様子がタヌキの尾を思わせることから、この名が付いたようです。
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 Carex podogyna Franch. et Sav.
平成29年4月 京都府
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# by mst-ky | 2017-04-19 21:52 | 山地の植物

エイザンスミレ (スミレ科)

エイザンスミレ(スミレ科スミレ属)は本州~四国、九州のおもに太平洋側分布し、山地の林内に生えます。
比叡山で見いだされたため、この名前が付いていますが現在は比叡山ではほとんど見ることができないようです。京都府内でも生育地は限られており京都府RDB2015では「絶滅寸前種」とされているようです。
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この場所ではヒナスミレV.takedanaと一緒に生えていました。
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Viola eizanensis (Makino) Makino
平成29年4月 京都府
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# by mst-ky | 2017-04-16 21:18 | 山地の植物

トウゴクサバノオ (キンポウゲ科)

トウゴクサバノオ(キンポウゲ科シロカネソウ属)は本州(宮城県以南)~四国、九州にかけて山地のおもに沢ぞいに生えます。
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ここでは沢沿いに生育していました。花は晴れないと開花しません。
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花は直径6~8mmほどと小さく、淡黄色の花弁に見えるものは萼片で、花弁は黄色の軍配型で5個あります。
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Dichocarpum trachyspermum (Maxim.) W.T.Wang et P.K.Hsiao
平成29年4月 京都府
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# by mst-ky | 2017-04-16 17:25 | 湿地・川沿いの植物

キヨスミイトゴケ (ハイヒモゴケ科)

キヨスミイトゴケ(ハイヒモゴケ科イトゴケ属)は湿度の高い渓流沿いの岩や木に付いています。類似種にイトゴケ B.pendula がありますが、両種は外見上の区別は困難で、葉の細胞内のパピラ(乳頭状突起)の数で区別をつけるようです。
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ここでは渓谷沿いの灌木に垂れ下がって付いていました
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茎はヒモ状ですがこのように葉があります。(18倍)
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葉を100倍に拡大したものです。よく見ると細胞とパピラが確認できます。
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さらに葉を拡大(200倍)してみると細胞内にはパピラは1~2個しかなく、これはキヨスミイトゴケのようです。
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Barbella flagellifera (Card.) Nog.
平成29年4月 京都府
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# by mst-ky | 2017-04-15 21:44

エンレイソウ (ユリ科)

エンレイソウ(ユリ科エンレイソウ属)は国内では北海道から九州の低山林内の湿った場所に生育し、葉には柄がなく3個が茎の上部に3輪生します。
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花は3数性で茎頂に1個付きます。
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Trillium apetalon Makino
平成29年4月 京都府
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# by mst-ky | 2017-04-12 20:11 | 山地の植物

レンプクソウ (レンプクソウ科)

レンプクソウ(レンプクソウ科レンプクソウ属)は林内に生える草丈8cm~15cmくらいの多年草です。京都府内での生育地は限られている希少種のようです。
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花は緑色で5個が集まって咲く非常に珍しい形です。
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根出葉は2回3出複葉で長い柄があります。
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Adoxa moschatellina L.
平成29年4月 京都府
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# by mst-ky | 2017-04-12 19:35 | 山地の植物

イワボタン (ユキノシタ科)

イワボタン(ユキノシタ科ネコノメソウ属)は水際の薄暗い湿った場所に生えます。この仲間は生育地により変異が大きいですが、基本的には萼裂片は斜開しおしべの葯は萼裂片より飛び出し、葯の色が黄色のものをイワボタンと呼びます。
ここでは山間部の渓流沿いに生えていました。他に咲いている植物はなく一番最初に咲き始めるようです。
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Chrysosplenium macrostemon Maxim.
平成29年4月 静岡県
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# by mst-ky | 2017-04-09 21:48 | 山地の植物

コバノタツナミ (シソ科)

コバノタツナミ(シソ科タツナミソウ属)は本州の伊豆半島以西から四国、九州に分布する小型の多年草。海岸近くに生育することが多く、4月ごろより茎の先に花序を形成し、青紫色のかわいらしい花を多数咲かせる。海岸近くには得るものは葉に光沢があり、両面ともに軟毛が密生しビロード状の触感が有る。タツナミソウの仲間は、姿形のよく似た種が多いが、本種は比較的小型で葉長が1cm内外と小さく、海岸近くに生育することなどが同定のカギとなる。
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日当たりの良い海岸線の岩場に生えていました。
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Scutellaria indica L. var. parvifolia (Makino) Makino
平成29年4月 静岡県
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# by mst-ky | 2017-04-09 21:44 | 浜辺の植物

オオユリワサビ (アブラナ科)

オオユリワサビ(アブラナ科ワサビ属)は京都府では近年認識された種で、それまではワサビ E. japonicum と混同されていたようです。生育場所はワサビが水際に生育するのに対し、ユリワサビE. tenueと同じように水際から離れた少し乾き気味の場所に生育します。またユリワサビと比べると名前のようにかなり大きく、葉の数も多いです。
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葉は円形で、ワサビと比べると鋸歯が目立ち、大きさも少し小さいくらいです。
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花です。オオユリワサビはスプリング・エフェメラル(春植物)の性質を持ち、花が終わると種子を付け初夏には地上部は枯れてしまい、翌春まで休眠に入ります。
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本種の特徴は根茎です。根茎はユリの根に似ていることから、この名前が付いたそうです。
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Eutrema okinosimense Taken.
平成29年4月 京都府
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# by mst-ky | 2017-04-06 21:54 | 山地の植物

ナガハシスミレ (スミレ科)

ナガハシスミレ(スミレ科スミレ属)はタチツボスミレの仲間で、おもに北海道から本州(島根県まで)の日本海側に多くが生育しますが、東北地方では太平洋側にも分布します。また四国でも生育している場所もあるようです。
京都府内では多くは海岸線からほど近い場所に生育しています。
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このように距が長いのが本種の特徴です。
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Viola rostrata Pursh 平成29年4月 京都府
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# by mst-ky | 2017-04-05 22:38 | 山地の植物

トキワイカリソウ (メギ科)

トキワイカリソウ(メギ科イカリソウ属)はおもに日本海側の山野の多雪地帯に生える多年草です。名前の由来は、トキワは葉は常緑であることから、イカリソウは花の形が船に付ける錨に似ているからだそうです。
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海岸近くで咲くものは花色が白色のものが多いようです。
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Epimedium sempervirens Nakai ex F.Maek.
平成29年4月 京都府
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# by mst-ky | 2017-04-05 22:12 | 山地の植物

バイカオウレン (キンポウゲ科)

バイカオウレン(キンポウゲ科オウレン属)は本州の東北地方南部から中国地方西部の山地から亜高山帯にかけて林の下に生える多年草。近畿以西では低山地に生え、早春に開花する。中部以北では、亜高山帯の針葉樹林体に多く開花は初夏になる。
花の形がウメの花に似ていることからこの名前が付けられたようです。
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ここでは渓流沿いの苔むした倒木の上に咲いていました。
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2011年にバイカオウレンに似た植物で、キタヤマオウレン Coptis kitayamensis という名の植物が発表されました。京都府にも分布すると書かれているようですが、キタヤマオウレンは花弁の舷部がヒシャク状になることが特徴のひとつで、平坦な皿状(サジ状)になるバイカオウレンと区別するそうです。ここのものの花弁の舷部は、平坦な皿状ではなくヒシャク状のように見えるのでキタヤマバイカオウレンかも知れません。再度、花弁の形を詳しく調べる必要がありそうです。
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Coptis quinquefolia Miq.平成29年3月 京都府
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# by mst-ky | 2017-03-22 22:49 | 山地の植物

サンインネコノメ (ユキノシタ科)

サンインネコノメ(ユキノシタ科ネコノメソウ属)はホクリクネコノメの品種で、母種は萼裂片が黄緑色になるのに対し、サンインネコノメは萼裂片が淡褐色になります。
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沢沿いの薄暗い場所で咲いていました。
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Chrysosplenium fauriei Franch. f. ferruginiflorum Wakab. et H.Ohba
平成29年3月 京都府
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# by mst-ky | 2017-03-22 22:27 | 山地の植物

カビゴケ (クサリゴケ科)

カビゴケ(クサリゴケ科カビゴケ属)は福島県以南の本州~沖縄までのおもに太平洋側に分布し、常緑樹の葉に着生する苔類です。ここでは薄暗い湿り気のある渓谷沿いに生えるツバキの葉に着生していました。
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葉に着生した感じがカビの様に見えることと、独特の臭いがあることからこの名前が付いたようです。
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これは実物の40倍の大きさでです。
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Leptolejeunea elliptica (Lehm. & Lindenb. ) Schiffn.
平成29年3月 京都府
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# by mst-ky | 2017-03-22 18:35 | 山地の植物

キヌフラスコモ (シャジクモ科)

山間部の水のきれいなため池の底に黒っぽい大きな塊がいくつもあるのを見つけました。
ひょっとしたらシャジクモの仲間では?と思ったのですが今までにこれほど大きな群落は見たことがありません。さっそく採集してその場で観察してみると今まで見たシャジクモ科の仲間と比べて非常に繊細であるため他の藻類だと思ったのですが、細部を詳しく調べると分枝して枝が出ており間違いなくシャジモの仲間であると確認しました。
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帰宅後細部を観察し、図鑑などで調べてみるといくつかの特徴などからキヌフラスコモらしいことが判明しました。キヌフラスコモは池の底全体を覆うほど繁殖することがよくあると書かれている文献もあり、この点でもキヌフラスコモと特徴が一致します。
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全体の姿です。シャジクモの仲間は水を浄化する作用がある為か、この池に生育しているものは全体が水垢で覆われていました。何度も何度も水道水で洗い流してやっと全体の姿が判るようになりました。
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最終枝は2細胞で終端細胞は短縮しています。
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いくつかの最終枝の細胞数を確認していると、この様に3細胞あるものもありました。
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全体が水垢で覆われているため卵胞子もいくつかが脱落せずに残っていました。この卵胞子のらせん縁は5本です
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卵胞子の表面には非常に細かく規則的な顆粒状の模様があります。
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Nitella gracilens Morioka
平成29年3月 京都府
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# by mst-ky | 2017-03-06 21:33 | ため池・湖沼の植物

ハデフラスコモ (シャジクモ科)

ハデフラスコモ(シャジクモ科フラスコモ属)はおもに弱酸性ため池にに生育する藻類で、ここでは山間部のため池に生育していました。
このハデフラスコモも京都府RDB2015には掲載されておらず、府内では初めての記録かも知れません。
フトヒルムシロの下に見えるデコボコしたものすべてが寒天質に覆われたハデフラスコモの群生です。
環境省RDBでは絶滅危惧Ⅰ類(CR+EB)とされています。
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全体の姿です。
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小枝全体は寒天質に覆われていて周囲のゴミの様に見えるものは寒天質に入り込んでいる緑藻の仲間です。
ハデフラスコモは枝の分枝している部分が第一分射枝と比べて極端に細いことも特徴のひとつのようです。
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最終枝は1~3細胞からなります。この枝の最終枝は2細胞です。
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終端細胞は短縮せずソーセージ状です。(周囲に見えるものは緑藻の仲間)
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Nitella pulchella Allen 
平成29年2月 京都府
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# by mst-ky | 2017-02-28 19:50 | ため池・湖沼の植物

フラスコモダマシ (シャジクモ科)

フラスコモの仲間は光合成で酸素を発生させる生物の中から、種子植物・シダ植物・コケ植物を除いた残りの生物である藻類でシャジクモ科に属します。シャジクモの仲間はおもに湖などで水生植物が生育する場所より深い場所にシャジクモ帯を形成したり、池底をおおったりして透明な水を維持するために重要な働きをしているそうです。
山間部の湧水のある小さなため池にフラスコモの仲間が生育しているのを見つけました。フラスコモの仲間は種類が多く、そして細かく分類されているため同定がやっかいですが、図鑑の絵合わせや特徴を詳しく調べていくとフラスコモダマシN.imahoriiに突き当たりました。
京都府RDB2015の車軸藻類には過去に京都府内で記録された種がすべて載せられているのですが、フラスコモダマシは掲載がなくひょっとしたら府内では初めての確認かも知れません。またフラスコモダマシは環境省RDBでは絶滅危惧Ⅰ類(CR+EB)とされていました。
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全体の姿です。
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第二分射枝は2~4本あり、そのうち1本が他のものより長いようです。
これは図鑑に書かれているフラスコモダマシの特徴と一致します。
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最終枝の細胞の数は4つで図鑑を見るとフラスコモの仲間では最終枝の細胞の数が4つあるものはフラスコモダマシ以外はないようです。
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終端細胞短縮していて形は円錐状です。終端細胞の形も種を特定する重要な要素のひとつのようです。
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造卵器(雌器)の形です。
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こちらは造精器(雄器)です。フラスコモの仲間は冬になると雄器や雌器は脱落して見ることは出来ませんがフラスコモダマシだけは唯一冬になるとこれらが見ることができるようです。(盛期は12月~1月)
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Nitella imahorii R・D・Wood
平成29年2月 京都府
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# by mst-ky | 2017-02-19 08:30 | ため池・湖沼の植物

イトゴケ (ハイヒモゴケ科)

イトゴケ(ハイヒモゴケ科イトゴケ属)は茎は糸状で、おもに空中湿度の高い渓谷の樹幹などに垂れ下がって生育しています。同じように樹幹に垂れ下がって生育するキヨスミイトゴケ B.flagellifera とよく似ていますが区別点は、キヨスミイトゴケは葉身細胞にパピラ(乳頭状突起)を1個しか付けないのに対し、イトゴケは1列に2-4個付けることです。
京都府RDB2015では絶滅寸前種とされており、京都府内の自生地は2ヶ所しかないと書かれているように府内ではあまり見かけることはないようです。
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二次茎からは胞子(蒴果)を出しています。
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茎(二次茎)からはこのように葉を出しています。
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このように葉身細胞の中には1列に並んだ複数のパピラ(乳頭状突起)が確認出来るので、イトゴケで間違いないようです。
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Barbella pendula (sull.) M.Fleisch.
平成28年12月 京都府
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# by mst-ky | 2016-12-25 19:03 | 山地の植物

ワカサハマギク (キク科)

ワカサハマギク(キク科キク属)はリュウノウギク C.makinoi の4倍体と言われ、福井県から鳥取県の海岸線沿いに咲くものに命名されましたが、後に伊吹山系や鈴鹿山系などの内陸部にも分布していることがわかりました。基本的にはリュウノウギクと変わりないのですが、リュウノウギクと比べて花が大きいことと、一株に数多くの花を咲かすことが違いのようです。
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このようにリュウノウギクと比べて1株から数多くの花を咲かせます。
このワカサハマギクは京都府内では内陸部では見られず、海岸にほど近い場所でしか見ることは出来ません。
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総苞です。
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葉の形です。
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Chrysanthemum wakasaense Shimot. ex Kitam.
平成28年11月 京都府
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# by mst-ky | 2016-11-21 14:43 | 浜辺の植物

キクタニギク (キク科)

キクタニギク(キク科キク属)は東北南部から北関東、近畿地方、九州北部と隔離的に分布します。名前の由来は京都・東山の菊渓川に由来し、かつては和歌にも詠まれた野菊です。この菊渓では現在はシイなどの常緑広葉樹が増えて日当たりが悪くなり、キクタニギクは見ることが出来なくなったそうです。
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日当たりの良い乾いた崖や土手などを好み、このように黄金色の花を咲かせます。
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総苞です。花は小さく直径2~2.5cmほどの大きさしかありません。
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Chrysanthemum seticuspe (Maxim.) Hand.-Mazz.
平成28年11月 京都府
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# by mst-ky | 2016-11-11 23:05 | 浜辺の植物

イチョウウキゴケ (ウキゴケ科)

イチョウウキゴケ(ウキゴケ科ウキゴケ属)はおもに全国の水田や休耕田の水面に群生して浮遊生活する小型の1年草のコケ類ですが農薬などに弱く各地のレッドデータに指定されているようです。
ここでは半分湿地のような稲刈り後の水の溜まった水田に生育していました。
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イチョウウキゴケの名前の由来は、葉状体の外形がイチョウの葉に似ている浮水性のコケという意味です。
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これはハタケゴケ R.glauca に似ていますが、イチョウウキゴケの地上タイプです。葉状帯中央の溝が明瞭であることがハタケゴケとの違いです。
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Ricciocarpus natans (L.) Corda
平成28年11月 京都府
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# by mst-ky | 2016-11-09 22:56 | 湿地・川沿いの植物