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私の植物観察日記

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ウチョウラン (ラン科)

ウチョウラン(ラン科ハクサンチドリ属)は山地の湿り気のある岸壁などに生える多年草です。本種は園芸栽培対象の植物で、現在でも多くの愛好家がおられるようです。また過去には栽培目的で乱獲されたため自生状態のものはほぼ壊滅し、自生の姿を見られることは希のようです。
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Ponerorchis graminifolia Rchb.f.
平成30年6月 滋賀県
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# by mst-ky | 2018-06-24 22:14 | 山地の植物 | Trackback

サギスゲ (カヤツリグサ科)

サギスゲ(カヤツリグサ科ワタスゲ属)はおもに北海道から近畿地方以北の本州の高層湿地に生える多年草です。近畿地方では非常に珍しい種で、確認されている自生地はほんの僅かです。
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綿毛のような花被片は小型で数個つきます。
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 Eriophorum vaginatum L. subsp. fauriei (E.G.Camus) A. et D.Löve
平成30年 滋賀県
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# by mst-ky | 2018-06-15 20:54 | 湿地・川沿いの植物 | Trackback

モウセンゴケ (モウセンゴケ科)

モウセンゴケ(モウセンゴケ科モウセンゴケ属)は日当たりの良い湿地や、水が染み出す山地の法面などに生えます。葉はロゼット状に根生し長い柄があります。
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花序ははじめ渦巻き状になっていますが、しだいに真っ直ぐに伸びます。またモウセンゴケの花は日が差さないと開花しない性質があります。
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ここではこのように群生していました。
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 Drosera rotundifolia L.
平成30年6月 滋賀県
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# by mst-ky | 2018-06-14 20:57 | 湿地・川沿いの植物 | Trackback

イシモチソウ (モウセンゴケ科)

イシモチソウ(モウセンゴケ科モウセンゴケ属)は湿った草地に生える食虫植物で、葉に腺毛があり、先端から粘液を出して虫を捕らえます。葉は小石を持ち上げるほどの粘着力があることから、この名前が付けられたようです。
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花は白色で直径1.2~1.5cmほどの大きさです。
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 Drosera peltata Thunb. var. nipponica (Masam.) Ohwi
平成30年6月 滋賀県
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# by mst-ky | 2018-06-11 19:39 | 野原・山麓の植物 | Trackback

ヤマトキソウ (ラン科)

ヤマトキソウ(ラン科トキソウ属)は湿り気のある山地の日当たりの良い草地に生えます。
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花はトキソウに似ていますが、トキソウのように開くことはありません。
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Pogonia minor (Makino) Makino
平成30年6月 滋賀県
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# by mst-ky | 2018-06-11 19:23 | 野原・山麓の植物 | Trackback

トキソウ (ラン科)

トキソウ(ラン科トキソウ属)は日当たりの良い貧栄養湿地に生えます、名前の由来は花の色が朱鷺の羽の色を思わせることから来ているようです。
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地下茎は横に這うため、単独ではなく群生して生えていることが多く見られます。
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 Pogonia japonica Rchb.f.
平成30年6月 滋賀県
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# by mst-ky | 2018-06-11 18:59 | 湿地・川沿いの植物 | Trackback

セッコク (ラン科)

セッコク(ラン科セッコク属)は山地の樹上や岩上に着生する多年草です。ここではチャート質の岩上で花を咲かせていました。
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ちょうど満開で見頃です。
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Dendrobium moniliforme (L.) Sw.
平成30年6月 京都府
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# by mst-ky | 2018-06-07 20:50 | 山地の植物 | Trackback

アギスミレ (スミレ科)

アギスミレ(スミレ科スミレ属)は平地に咲くスミレ類の中では花期が一番遅く、5月後半から6月中旬にかけて花を咲かせます。
花は茎上部から花茎を長く伸ばして咲かします。これはアギスミレの特徴のひとつです。
ここではため池の上流部の湿地状になった場所で生えていました。
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花は上弁がねじれている事が多く、唇弁もほとんどは紫条が密に入っています。類似種のヒメアギスミレは唇弁に紫条が密に入ることは稀です。
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葉の基部は開花時からこのように大きく切れ込んでいます。
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Viola verecunda A.Gray var. semilunaris (A.Gray)Maxim.
平成30年5月 兵庫県
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# by mst-ky | 2018-05-20 21:24 | 湿地・川沿いの植物 | Trackback

シライトソウ (シュロソウ科)

シライトソウ(シュロソウ科シライトソウ属)は山地の林縁や斜面、ときに明るい林床に生える多年草です。
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ここでは明るい草むらに生えていました。
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Chionographis japonica Maxim.<br>平成30年 5月 兵庫県
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# by mst-ky | 2018-05-20 20:35 | 山地の植物 | Trackback

ハグロホウフスミレ(通称)スミレ科

このハグロホウスミレはスミレとハグロシハイスミレ(通称)が生育している場所で見つかりました。ホウフスミレはスミレV.mandhurica とシハイスミレV.violaseaの交雑種をこのように呼びます。
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開花直前で残念ながら蕾でしたが、花色は濃い紫色でスミレの色合いですが、距はスミレと比べて長くシハイスミレと中間のようです。
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葉の形はスミレの形が出ていますが、長さが少し短く葉柄には翼が無く両種の中間を表しているようです。葉色は裏表とも黒紫色でハグロシハイスミレの葉色を表しています。
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花粉はこのように正常なものはほとんど無く交雑種で間違いないようです。
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 Viola mandshurica W.Becker x V. violacea Makino var. violacea
平成30年4月 京都府
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# by mst-ky | 2018-04-27 20:36 | 山地の植物 | Trackback

フイリハグロシハイスミレ(通称) (スミレ科)

フイリハグロシハイスミレ(スミレ科スミレ属)はフイリシハイスミレの葉黒タイプで、ハグロシハイスミレをよく見かける場所でも斑入りはめったにお目に掛かることはありません。
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この葉黒の葉は花期だけで果実期にいると消えてしまいます。
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Viola violacea Makino f. versicolor E.Hama
平成30年4月 京都府
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# by mst-ky | 2018-04-27 20:19 | 山地の植物 | Trackback

タヌキナルコ (カヤツリグサ科)

タヌキナルコ(カヤツリグサ科)はタヌキラン C.podogyna とナルコスゲ C.curvicollis の雑種で、秋田県や青森県では報告があるようですが、タヌキランが非常に珍しい近畿地方では初めての記録になると思われます。タヌキランとナルコスゲの混生地で見つかりました。
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一番上が雄小穂で、下の残り3個が雌小穂です。形態的にはタヌキランよりもナルコスゲに近く、雌しべ親がナルコスゲではないかと推測します。
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開花中の雄小穂と雌小穂です。
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果実期になり雌小穂を観察してみましたが、結実しておらず痩果になっていませんでした。交雑種で間違いないようです。
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Carex × hosoii T.Koyama
平成30年4月 京都府
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# by mst-ky | 2018-04-27 19:53 | 山地の植物 | Trackback

ハグロマキノスミレ(通称) (スミレ科)

ハグロマキノスミレ(スミレ科スミレ属)はマキノスミレの葉黒タイプで、正式な学名は付けられておらず通称です。
母種であるシハイスミレ var.violacea は葉黒タイプはよく見かけますがマキノスミレの葉黒タイプは非常に珍しく初めて見ました。
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マキノスミレは母種に比べて葉の幅が細いのが特徴ですが、この赤紫色の花色もマキノスミレの特徴です。
距の長さは母種と変わりは無いようです。
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母種との中間型も多いですが、ここのものははっきりと区別出来るものばかりでした。
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 Viola violacea Makino var. makinoi (H.Boissieu) Hiyama ex F.Maek.
平成30年4月 福井県
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# by mst-ky | 2018-04-13 20:53 | 山地の植物 | Trackback

ナガハシスミレ×(仮称)ニホンカイタチツボスミレ(スミレ科)

ナガハシスミレと(仮称)ニホンカイタチツボスミレの混生地で見つけた交雑種です。花の形や紫条は(仮称)ニホンカイタチツボスミレの特徴を表していますが、距は両種の中間的な長さです、これは(仮称)ニホンカイタチツボスミレにナガハシスミレの花粉が交配したと考えられます。
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距は後方に写っているナガハシスミレと比べて短く、距の色は赤紫を帯びています。ナガハシスミレはこの様な色にはなりません。特に距の色は(仮称)ニホンカイタチツボスミレに良く見られる特徴です。また葉はひとつの株から基部が切形の葉と心形の葉が出ています。
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Viola rostrata Pursh × V.grypoceras A.Gray var. sp
平成30年4月 福井県
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# by mst-ky | 2018-04-07 16:12 | 山地の植物 | Trackback

テリハタチツボスミレ×(仮称)ニホンカイタチツボスミレ (スミレ科)

テリハタチツボスミレの生育地で見つけたテリハタチツボスミレと(仮称)ニホンカイタチツボスミレの交雑種で、新しい葉に光沢がある点や葉の大きさはテリハタチツボスミレの特徴を表していますが、形は両種の中間を表しているようです。
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ツルタチツボスミレのように茎を長く伸ばしています。これは(仮称)ニホンカイタチツボスミレの性質を受け継いでいるようです。
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花粉を調べたところ、このように歪な形ばかりで交雑種で間違いないようです。
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Viola faurieana W.Beecker × V.grypoceras A.Gray var. sp
平成30年4月 福井県
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# by mst-ky | 2018-04-06 22:04 | 山地の植物 | Trackback

テリハタチツボスミレ (スミレ科)

テリハタチツボスミレ(スミレ科スミレ属)はおもに日本海気候地帯の青森県から福井県にかけての低山に生育しますが、島根県隠岐の島で採集された標本が島根県の博物館に収蔵されているようですが、間違いの無いテリハタチツボスミレかどうかは確認が取れていません。
ここでは若越破砕帯と呼ばれる花崗岩質の深成岩地帯のみに生育しています。
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このように越冬葉はツバキの葉のように分厚く、そして光沢があることからこの名前が付けられたようです。
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花は早春から咲き始めます。
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Viola faurieana W.Becker
平成30年4月 福井県
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# by mst-ky | 2018-04-06 21:38 | 山地の植物 | Trackback

ケイリュウタチツボスミレ (スミレ科)

ケイリュウタチツボスミレ(スミレ科スミレ属)はタチツボスミレが河川上・中流域の川岸が攪拌される河川環境に適応分化したタイプで「渓流沿い植物」の定義に当てはまる植物とされています。
このようにひとつの株から多くの花を咲かせるのも特徴のようです。
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川沿い岩場の岩の割れ目に根を下ろしています。
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ちょうど満開でした。
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Viola grypoceras A.Gray var. ripensis N.Yamada et M.Okamoto
平成27年3月 京都府
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# by mst-ky | 2018-03-28 20:59 | 湿地・川沿いの植物 | Trackback

スミレモ (スミレモ科)

スミレモ(スミレモ科スミレモ属)は藻類ですが、空気中に生活するため気中藻と呼ばれています。おもに日当たりの悪い崖地などの岩石に着生し、気中で生活するが成熟すれば、糸状体に遊走子嚢・配偶子嚢を生じ、雨露を待って生殖細胞が泳ぎ出します。体細胞中の葉緑体は不明瞭で橙色の顆粒を多数有するので、藻体は淡い赤褐色です。スミレモの名はこの藻をシャーレなどの中で長期培養したのちふたを開くとスミレの匂いがしたことによりつけられたものであるが、その匂いは野外で嗅いでも判らないそうです。
藻体は糸状体で、長いものは数cmにもなるそうです。
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Trentepohlia aurea (Linneus)Martius
平成30年3月 京都府
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# by mst-ky | 2018-03-27 20:46 | 山地の植物 | Trackback

ユキワリイチゲ (キンポウゲ科)

ユキワリイチゲ(キンポウゲ科イチリンソウ属)はスプリング・エフェメラルと呼ばれる早春に開花し、初夏には地上部が枯れて休眠する植物のひとつですが、他のスプリング・エフェメラルと呼ばれるものとは違う特徴を持っています。ふつうこれらの植物は開花直前に地上部に姿を現すのですが、ユキワリイチゲは前年の11月に地上部へ姿を現し越冬して早春に開花します。
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ここでは竹藪の中に咲いています。以前は竹が密集していて開花株は少なかったのですが、竹が間伐されて周囲が明るくなると開花株が増え群生するようになりました。いずれにしても竹藪が管理されている間は花も咲きますが、管理放棄されると日が当たらなくなり消えていく運命にあります。
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Anemone keiskeana T.Itô ex Maxim.
平成30年3月 京都府
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# by mst-ky | 2018-03-27 20:31 | 野原・山麓の植物 | Trackback

バイカモ (キンポウゲ科)

バイカモ(キンポウゲ科キンポウゲ属)は浅くて水のきれいな清流に生える多年草です。普通は6月から8月にかけて花を咲かせますが、水温が年間を通じてほぼ一定の湧水が湧き出る場所に生育するものは、季節に関係なく花を咲かせるようです。
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この場所も湧水のわき出る小さな水路に群生して、盛期ほどではないですが花を咲かせていました。
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このように近くにはセリが新芽を出しています。
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Ranunculus nipponicus Nakai var. submersus H.Hara
平成30年2月 兵庫県
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# by mst-ky | 2018-02-28 20:21 | 湿地・川沿いの植物 | Trackback

アズマイチゲ (キンポウゲ科)

アズマイチゲ(キンポウゲ科イチリンソウ属)は他の植物が芽吹かない早春に花を咲かせ、本格的な春がくるころには葉のみとなり、そして種子を作り放出しその葉も黄色くなって枯れます。それ以降は地中の根茎のみとなって、翌年の春までそのまま越冬するスプリング・エフェメラル(春の妖精)と呼ばれる植物のひとつです。
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ふつう3月の中旬以降に花を咲かせるのですが、ここではこの時期に十数株が開花していました。
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Anemone raddeana Regel
平成30年2月 兵庫県
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# by mst-ky | 2018-02-28 19:59 | 野原・山麓の植物 | Trackback

ヤマシロネコノメ (ユキノシタ科)

ヤマシロネコノメ(ユキノシタ科ネコノメソウ属)は早春から花を咲かせるネコノメソウ属の中でも1,2を争うぐらい早い時期から開花します。
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日当たりの良いこの場所では毎年2月上旬より開花します。
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Chrysosplenium pseudopilosum Wakab. et Hir.Takah. var. divaricatistylosum Wakab. et Hir.Takah.
平成30年2月 京都府
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# by mst-ky | 2018-02-16 22:14 | 山地の植物 | Trackback

ホンフサフラスコモ (シャジクモ科)

ホンフサフラスコモ(シャジクモ科フラスコモ属)は山間部の水の比較的きれいなため池等に生育する雌雄同株の淡水藻類です。
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この池全体の池底を覆っており、見事な「車軸藻帯」を形成していました。
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判りづらいですが、第2分射枝は5~6本です、また終端細胞は2細胞で短縮はしません。
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この時期でも生殖器が残っているものもありました、輪生枝の第1節には付かず第2、3節に付いていました。1目盛は100μです。
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らせん縁は6本あります。
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卵胞子膜には明瞭ではないですが、細かい粒状模様が規則的に詰まっています
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Nitella pseudoflabellata A.Braun
平成30年1月 兵庫県
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# by mst-ky | 2018-01-24 07:25 | ため池・湖沼の植物 | Trackback

イヌヤチスギラン (ヒカゲノカズラ科)

イヌヤチスギラン(ヒカゲノカズラ科ヤチスギラン属)は近畿地方の一部の貧栄養湿地にはえるシダ植物です。同属のヤチスギラン L.inundata と形態的によく似ていますが、胞子嚢穂はヤチスギランは小葉が開出してヒゲ状になっていますがイヌヤチスギランはヒゲ状にはなりません。また胞子嚢穂が成熟する時期にも違いがあり、ヤチスギランが8~9月に対し、イヌヤチスギランは10~11月のようです。
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このように胞子嚢穂の小葉は少し出ているだけのようです。
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茎の葉の形態にも違いがあり、ヤチスギランは地を這う腹側にも葉が生えますが、イヌヤチスギランは腹側には葉が生えません。
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Lycopodiella caroliniana (L.) Pic.Serm.
平成29年11月 滋賀県
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# by mst-ky | 2017-11-22 23:01 | 湿地・川沿いの植物 | Trackback

トガリフラスコモ (シャジクモ科)

トガリフラスコモ(シャジクモ科フラスコモ属)は15~30cmほどの大きさで、おもに水田や水田脇の素掘りの水路に生育します。構造の複雑なフラスコモ属の中では比較的単純な構造の種で、他種と比べると識別しやすいのですが、類似種に形態では区別が付かないチャボフラスコモ var.capitulifera があります。チャボフラスコモの卵胞子の表面模様は平滑ですが、トガリフラスコモは不規則な乳頭状の突起模様があり、この点で両種を識別するようです。
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これは結実枝で、不結実枝と比べて小さくなり終端細胞は鋭く尖ります。この鋭く尖った終端細胞から和名のトガリと、学名の種小名 acuminata が付けられているようです。
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第2分射枝は2~4本で最終枝となり、終端細胞は1細胞でソーセージ状です。このことは種を同定する重要要素となります。
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卵胞子のらせん縁は5~7本です。
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卵胞子表面には不規則に並んだ乳頭状の突起模様があります。
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Nitella acuminata Braun ex Wallman var. subglomerata (Braun) Allen
平成29年11月 京都府
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# by mst-ky | 2017-11-11 22:46 | ため池・湖沼の植物 | Trackback

アオコウガイゼキショウ (イグサ科)

アオコウガイゼキショウ(イグサ科イグサ属)は北海道~九州までの湿地や池縁に生える多年草です。
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頭花は2~3花からなり、内花被片は外片より長い。
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Juncus papillosus Franch. et Sav.
平成29年10月 京都府
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# by mst-ky | 2017-10-09 20:45 | 湿地・川沿いの植物 | Trackback

カシワバハグマ (キク科)

カシワバハグマ(キク科コウヤボウキ属)は本州~四国、九州の山地の木陰に生える多年草です。
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葉の形が柏の葉に似ていることからこの名前が付いたようです。
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頭花は10個ほどの筒状花からなり、花冠の先は5つに切れ込み、くるりと反り返ります。
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 Pertya robusta (Maxim.) Makino
平成29年10月 京都府
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# by mst-ky | 2017-10-09 20:20 | 山地の植物 | Trackback

ミツバベンケイソウ (ベンケイソウ科)

ミツバベンケイソウ(ベンケイソウ科ムラサキベンケイソウ属)は北海道~九州の山地や渓流沿いの岩場などに生えます。ほとんどのものは葉が3輪生するためにこの名前が付けられていますが、中には類似種のアオベンケイ H.viride のように柄を持ち対生するものもいるようです。
この個体の葉は輪生せず、アオベンケイのようにすべての葉が対生しています。
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咲き始めたばかりで盛期はこれからのようです。
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Hylotelephium  verticillatum  (L.) H.Ohba
平成29年9月 京都府
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# by mst-ky | 2017-09-20 17:19 | 山地の植物 | Trackback

ヨツバハギ (マメ科)

ヨツバハギ(マメ科ソラマメ属)は低山や山麓の草地に生える多年草です。花はナンテンハギ V.unijuga に似ていますが、葉が有柄で4~8枚の小葉を対生して付けるのが特徴で、葉質は堅く葉脈が目立ちます。
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花序には蜜に5~15くらいの花を付けます。
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托葉は歯牙があります。
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まだ目立つほど膨らんではいませんが、豆果には3~5個の種子が入るようです。
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Vicia nipponica Matsum.
平成29年9月 京都府
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# by mst-ky | 2017-09-20 16:54 | 野原・山麓の植物 | Trackback

ヒンジガヤツリ (カヤツリグサ科)

ヒンジガヤツリ(カヤツリグサ科ヒンジガヤツリ属)は本州、四国、九州の湿地や水田に生える1年草です。
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名前の由来は小穂3個が集まった形が漢字の品という字に似ていることからだそうです。
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Lipocarpha microcephala (R.Br.) Kunth
平成29年9月 京都府
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# by mst-ky | 2017-09-17 18:44 | 山地の植物 | Trackback