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トガリフラスコモ (シャジクモ科)

トガリフラスコモ(シャジクモ科フラスコモ属)は15~30cmほどの大きさで、おもに水田や水田脇の素掘りの水路に生育します。構造の複雑なフラスコモ属の中では比較的単純な構造の種で、他種と比べると識別しやすいのですが、類似種に形態では区別が付かないチャボフラスコモ var.capitulifera があります。チャボフラスコモの卵胞子の表面模様は平滑ですが、トガリフラスコモは不規則な乳頭状の突起模様があり、この点で両種を識別するようです。
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これは結実枝で、不結実枝と比べて小さくなり終端細胞は鋭く尖ります。この鋭く尖った終端細胞から和名のトガリと、学名の種小名 acuminata が付けられているようです。
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第2分射枝は2~4本で最終枝となり、終端細胞は1細胞でソーセージ状です。このことは種を同定する重要要素となります。
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卵胞子のらせん縁は5~7本です。
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卵胞子表面には不規則に並んだ乳頭状の突起模様があります。
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Nitella acuminata Braun ex Wallman var. subglomerata (Braun) Allen
平成29年11月 京都府
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トガリフラスコモ (シャジクモ科) : 私の植物観察日記... more
by mst-ky | 2017-11-11 22:46 | ため池・湖沼の植物 | Trackback(1)

野山で観察した植物の記録写真です。


by mst-ky
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