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私の植物観察日記

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ミルフラスコモ (シャジクモ科)

ミルフラスコモ(シャジクモ科フラスコモ属)は中部以西の本州、四国、九州の水田や水路等に生育します。京都府内ではこれまで埋土卵胞子からの発芽で出現した記録はありますが、採集された記録はなく、今回初めて生育が確認されたものと思われます。形態的にはシャジクモ C.braunii に非常に似ていますが、ルーペ等で詳しく観察すると小枝の先端部分が小さく分枝しておりフラスコモの仲間とわかります。ここでは山間部の放棄水田の水たまりに生育していました。
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小枝は2~3回分枝して、最終枝はほとんどが短縮した2細胞ですが稀に伸長したものもあるようです。
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生殖器を付ける結実枝と、付けない不結実枝は分化しており結実枝はこのように小枝の基部に付くことが多いです。この結実枝に付いている雌器の色はほとんどが褐色になっており、受精して卵胞子(種子)になっているようです。
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主軸の太さは約640μmです(1メモリ100μm)
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卵胞子の長さは280μm、らせん縁は7本あります。(1メモリ10μm)
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卵胞子の表面模様は網目模様です。
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Nitella axilliformis Imahori
平成30年9月 京都府
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by mst-ky | 2018-09-09 22:45 | 湿地・川沿いの植物 | Trackback | Comments(0)
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