マネキシンジュガヤ(カヤツリグサ科シンジュガヤ属)は本州、四国、九州の湿地に生える1年草で叢生します。シンジュガヤ属の名前の由来は、この種の痩果は丸くて光沢があり、色はほとんどのものが白色で真珠に似ていることからだそうです。
花序はは3から4個の小穂を疎らにつけ湾曲し、この湾曲することが招き猫の手の様子に似ており本変種の名前の由来のようです。
成熟した痩果の色は白色が多いのですが、このように黒褐色のものもありました。真珠にたとえるなら黒真珠でしょうか。となりの黄緑色の痩果は未熟で、これから色づきます。
痩果の基盤は3裂し、裂片は広卵形で先端部分は鈍頭です。これは母種であるケシンジュガヤ S.rugosa と本変種の特徴です。
Scleria rugosa R.Br. var.
onoei (Franch. et Sav.) Yonek.
令和元年9月 京都府