スズカボタン(仮称)(ユキノシタ科)
2008年 04月 27日
見た感じはホクリクネコノメに良く似ており、萼裂片はほとんどが直立しますが、生育場所により斜開するものもあります。萼裂片の色は黄緑色と淡茶褐色の2つのタイプがあり、この点もホクリクネコノメによく似ています。葯の色は暗褐色そして裂開前の葯が萼裂片より飛び出す点はホクリクネコノメと同じですが葯が4個しかない点がホクリクネコノメとは異なり、本種の特徴のようです。この近辺では葯が8個あるホクリクネコノメは全くみかけず葯が4個の本種ばかりで、混生する事はないようです。また植物体もホクリクネコノメと比べるとかなり小さいのが特徴です。
葯が裂開してもほとんどの萼裂片は直立していますが、生育地域により斜開するものもあります。
そして雄しべの葯は4個しかないのが特徴のひとつです。
これは萼裂片が斜開しているタイプです。
Chrysosplenium sp.
平成20年4月 滋賀県
※ 2018年ようやく植物地理・分類研究66巻1号に新種スズカボタンとして発表され仮称の文字も消えました。 学名は Chrysosplenium suzukaense Wakab. Hir.Takah. & S.Tomita と付けられたようです。