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私の植物観察日記

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カテゴリ:湿地・川沿いの植物( 192 )

フタマタフラスコモ (シャジクモ科)

フタマタフラスコモ(シャジクモ科フラスコモ属)は本州、四国、九州などの水田や水路などに生育します。環境省RDBでは絶滅危惧Ⅰ類(CR+EN)に指定されていますが、水田や水路等では比較的目にすることの多い種類だと思います。ここでは山間部の放棄水田にシャジクモ C.braunii と一緒に生育していました。
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生殖器は各節に付き、雌器は複数付きます。また結実枝と不結実枝の分化は見られません。
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最終枝は2細胞からなり普通短縮していますが短縮しないものもあります、また終端細胞は細いトゲ状の円錐形で、この時期は脱落しているものが多いです。
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これは雌器です、上部の小冠と呼ばれる部分が他種よりも大きく、上列の細胞が下列より2~3倍長いのが本種の特徴のひとつで、これは類似種との区別点です。
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卵胞子は300μm色は栗色でらせん縁は浅く6本確認できます。
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卵胞子の表面模様は網目状ですが、焦点を少し変えると乳頭状~粒状模様にも見えます。
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Nitella furcata (Roxburgh ex Bruzelius)C.Agrardh
平成30年9月 兵庫県
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by mst-ky | 2018-09-30 17:52 | 湿地・川沿いの植物 | Trackback | Comments(0)

ミズアオイ (ミズアオイ科)

ミズアオイ(ミズアオイ科ミズアオイ属)は北海道~九州の水田や河川縁、湿地等に稀に生える一年草で、葉の形がカンアオイの葉に似ていることからこの名前が付けられたようです。
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ここでは田んぼの用水路に生育していました。
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Monochoria korsakowii Regel et Maack
平成30年9月 滋賀県
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by mst-ky | 2018-09-15 14:32 | 湿地・川沿いの植物 | Trackback | Comments(0)

ゴキヅル (ウリ科)

ゴキヅル(ウリ科コギヅル属)は水辺に生えるつる性の一年草です。ここでは水路脇のヨシに絡みついて生えていました。
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花は雌雄別花で、これは雄花です。この株は咲き始めたばかりですが、花序の上部に雄花が房状に付き基部に雌花が1個付きます。
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Actinostemma tenerum Griff.
平成30年9月 滋賀県
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by mst-ky | 2018-09-14 22:06 | 湿地・川沿いの植物 | Trackback | Comments(0)

ナガバノウナギツカミ (タデ科)

ナガバノウナギツカミ(タデ科タデ属)は休耕田や本州、四国、九州の池畔、河畔など湿地に稀に生える一年草です。
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総状花序は頭状で淡桃色の小花を密に付けます。
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葉は卵状被針形~被針形で基部は矢じり型からほこ形で、両面とも毛がなく、また托葉鞘は長く切形なのが本種の特徴のひとつです。
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Persicaria hastatosagittata (Makino) Nakai
平成30年9月 滋賀県
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by mst-ky | 2018-09-14 19:03 | 湿地・川沿いの植物 | Trackback | Comments(0)

アズマカモメヅル (キョウチクトウ科)

アズマカモメヅル(キョウチクトウ科カモメヅル属)はコバノカモメヅルの青花品の多年草で、本州(関東、中部、近畿)の日当たりの良い湿地等の湿り気の多い場所に生育します。
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つる性植物で、近くの背の高い草本に絡みついて生育します。
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Vincetoxicum sublanceolatum (Miq.) Maxim. var. sublanceolatum f. albiflorum (Franch. et Sav.) H.Ohashi 
平成30年9月 福井県
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by mst-ky | 2018-09-13 22:04 | 湿地・川沿いの植物 | Trackback(1) | Comments(0)

ヒメビシ (ヒシ科)

ヒメビシ(ヒシ科ヒシ属)は本州、四国、九州のため池や水路、湿地等に生育する一年草です。このヒメビシは全国的に減少しており、各都道府県のレッドデータブックでも絶滅度の高いランクに指定されているようです。
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ここでは干上がり気味の湿地に群生していました。
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Trapa incisa Siebold et Zucc.
平成30年9月 福井県
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by mst-ky | 2018-09-13 21:54 | 湿地・川沿いの植物 | Trackback | Comments(0)

ミズトラノオ (シソ科)

ミズトラノオ(シソ科ミズトラノオ属)は本州、四国、九州の湿地やため池畔の生育する多年草で、ほふく茎を地表に横走させ群生します。
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ここでは日当たりの良い湿地の端で群生していました。
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 Pogostemon yatabeanus (Makino) Press
平成30年9月 福井県
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by mst-ky | 2018-09-13 20:48 | 湿地・川沿いの植物 | Trackback | Comments(0)

チャボフラスコモ (シャジクモ科)

チャボフラスコモ(シャジクモ科フラスコモ属)は水田や水路に生育する藻類です。このチャボフラスコモは京都府植物目録2015には掲載がなく、今回初めて見つかったものと思われます。類似種にトガリフラスコモ var.subglomerata があり、藻姿は同じですが卵胞子膜の表面模様で両変種を区別します。
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終端細胞は1細胞でソーセージ状です。
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生殖器を付ける結実枝です、雄器が頂性で1個付きその下に雌器が1~4個付きます。
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主軸の太さは約800μm。1メモリ100μm
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卵胞子です。長さは約260μm、らせん縁は6本確認できます。1メモリ10μm
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卵胞子の表面模様は確認出来ません。図鑑には「平滑」と書かれており、この状態が平滑だと思います。
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Nitella acuminata Braun ex Wallman var.capitulifera(Allen)Imahori
平成30年9月 京都府
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by mst-ky | 2018-09-12 07:39 | 湿地・川沿いの植物 | Trackback | Comments(0)

ミルフラスコモ (シャジクモ科)

ミルフラスコモ(シャジクモ科フラスコモ属)は中部以西の本州、四国、九州の水田や水路等に生育します。京都府内ではこれまで埋土卵胞子からの発芽で出現した記録はありますが、採集された記録はなく、今回初めて生育が確認されたものと思われます。形態的にはシャジクモ C.braunii に非常に似ていますが、ルーペ等で詳しく観察すると小枝の先端部分が小さく分枝しておりフラスコモの仲間とわかります。ここでは山間部の放棄水田の水たまりに生育していました。
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小枝は2~3回分枝して、最終枝はほとんどが短縮した2細胞ですが稀に伸長したものもあるようです。
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生殖器を付ける結実枝と、付けない不結実枝は分化しており結実枝はこのように小枝の基部に付くことが多いです。この結実枝に付いている雌器の色はほとんどが褐色になっており、受精して卵胞子(種子)になっているようです。
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主軸の太さは約640μmです(1メモリ100μm)
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卵胞子の長さは280μm、らせん縁は7本あります。(1メモリ10μm)
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卵胞子の表面模様は網目模様です。
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Nitella axilliformis Imahori
平成30年9月 京都府
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by mst-ky | 2018-09-09 22:45 | 湿地・川沿いの植物 | Trackback | Comments(0)

ヒナノカンザシ (ヒメハギ科)

ヒナノカンザシ(ヒメハギ科ヒナノカンザシ属)は日当たりの良い湿地に生える小型で繊細な一年草です。ここのものは草丈は10~15cmほどで草の中に埋もれるように生育しており、よく見ないとわかりません。
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花は細長い穂状花序につき、淡紫紅色、長さ1~2mmで柄は無ありません。萼片は5個、披針形で、うち2個はやや大きく、 花弁は3個で下方の1個は側方の2個よりも長く、雄蕊筒と合着し、雄蕊は4個で花糸は合着します。
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名前の由来は、小さな果実をつけた果穂が小さなかんざしを思わせることによるそうです。
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 Salomonia ciliata (L.) DC.
平成30年8月 兵庫県
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by mst-ky | 2018-08-12 17:00 | 湿地・川沿いの植物 | Trackback | Comments(0)