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私の植物観察日記

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ヒダボタンの仲間? (ユキノシタ科)

以前から観察を続けているヒメヒダボタン(C.nagasei var. luteoflorum)と同じ場所に生育する名前の分からないヒダボタン(C.nagasei var. nagasei)の仲間?と思われるネコノメソウ属です、この場所だけでなくこの近辺ではヒメヒダボタンと一緒に生えており、ひょっとするとヒメヒダボタンの色変わりかも知れません、しかし萼裂片の色や葯の色から当てはめればヒダボタンが一番近いのですが手持ちの資料を見るとヒダボタンは滋賀県には分布しないことになっています...。
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ヒダボタン、ヒメヒダボタン、アカヒダボタンの区別は萼裂片や雄しべの色だけでなく果実の形や種子の突起の形状で区別するそうです、この種が何なのか種子の突起物の形状を調べなければならないようです。
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萼裂片の色は淡黄色で葯の色は褐色です、写真では分かりませんが萼裂片の内側には赤褐色の筋が入っている関係で少し離れて見ると萼裂片の色は淡褐色に見えます。
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Chrysosplenium sp.
平成24年4月 滋賀県
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by mst-ky | 2012-04-19 21:25 | 山地の植物 | Trackback | Comments(0)

ヒメヒダボタン (ユキノシタ科)

ヒメヒダボタン(ユキノシタ科ネコノメソウ属)は比較的新しく認識された種で、種子の突起物の形状や萼裂片と葯の色の違いからヒダボタンの変種とされています。現在のところ確認されている分布地域は滋賀県、福井県、岐阜県の3県のみです。

特徴として萼裂片は黄緑色で直立し、葯の色は黄色で萼裂片より飛び出しません。
類似種ではボタンネコノメソウの品種でキンシベボタンネコノメソウ(C. kiotense f. xanthandrum)があります、滋賀県では両種が生育しており湖東はヒメヒダボタン、湖西はキンシベボタンネコノメソウと住分けています。

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花時、苞葉は蛍光色を帯びた様に黄色く非常に美しく輝きます。
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萼裂片は黄緑色で雄しべの葯は黄色です。
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Chrysosplenium nagasei Wakab. et H.Ohba var. luteoflorum Wakab. et H.Ohba
平成24年4月 滋賀県
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by mst-ky | 2012-04-18 22:39 | 山地の植物 | Trackback | Comments(0)

イワボタン B (ユキノシタ科)

こちらのイワボタンBはAとは別の場所で見かけたもので、Aと比べると大きさが3分の1ほどしかありません、しかし萼裂片は黄緑色で平開し、葯の色は黄色では8個あり萼裂片より飛び出します。
この特徴はAと同じです。

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葯の色以外の特徴は関西のニッコウネコノメ(C. macrostemon var. shiobarense )の特徴とまったく同じです...
こちらは流れ込みの水際に生えています。
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水際で花を付けない暗褐色の葉の株が群生するという特徴も一般に京都府や滋賀県でみかけるニッコウネコノメと同じです、種子を採取して種子の突起の形状を観察してみる必要がありそうです。
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Chrysosplenium macrostemon Maxim.
平成24年4月 京都府
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by mst-ky | 2012-04-18 22:25 | 山地の植物 | Trackback | Comments(0)

イワボタン A (ユキノシタ科)

イワボタン(ユキノシタ科ネコノメソウ属)は関東地方以西の太平洋側に分布し特徴としては葯の色は黄色で萼裂片は斜開から平開、または直立すると図鑑では書かれています、また詳しい方よりお聞きした情報ではこの種は地域により変化が激しく未記載種が多いとの事でした。

今回2つのタイプの葯の黄色いイワボタンを観察しましたのでAとBとに分けました。
こちらは杉林の林床に生えていました。
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茎葉や苞葉には灰白色斑紋があります。
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萼裂片は黄緑色でほぼ平開し、葯は8個、色は黄色で萼裂片より飛び出します。
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Chrysosplenium macrostemon Maxim.
平成24年4月 京都府
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by mst-ky | 2012-04-18 21:19 | 山地の植物 | Trackback | Comments(0)

サンインシロカネソウ??(キンポウゲ科)

図鑑によるとサンインシロカネソウは、萼片は淡黄色で基部が赤紫色になることから別名ソコベニシロカネソウと呼ばれています。今回観察したこのシロカネソウ属の群落は萼の色がアズマシロカネソウとサンインシロカネソウの中間的な色合いをしています。図鑑ではサンインシロカネソウは、花後匐枝を出すとされていますのでそれまでの継続的な観察が必要なようです。
ただ葉の形はアズマシロカネソウと比べると小さく、サンインシロカネソウの特徴を表しているようです。

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花の大きさと比べると葉はアズマシロカネソウの葉よりも小さく感じるのですが...?
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このように一枚の萼はほとんどが赤紫色になっていますが、全部ではなく一部は淡黄色の部分もあります。
私はサンインシロカネソウでここまで萼が赤紫色になったものは見た事がありません。
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5月の下旬に再び訪れて見るとチシマネコノメソウとともに走出枝を伸ばしておりサンインシロカネソウで間違いないようです。
アズマシロカネソウは花後送出枝を伸ばしません。
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Dichocarpum nipponicum (Franch.) W.T.Wang et P.K.Hsiao var. sarmentosum (Ohwi) Tamura et K.Kosuge
平成24年4月  兵庫県
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by mst-ky | 2012-04-18 20:57 | 山地の植物 | Trackback | Comments(0)

アズマシロカネソウ (キンポウゲ科)

アズマシロカネソウ(キンポウゲ科シロカネソウ属)は秋田県~京都府の日本海気候地帯に生える日本海要素植物のひとつで、水の滴る岩壁などに生えることが多いです。
同属で同じような環境に生えるサンインシロカネソウは福井県から島根県にかけて生育し福井県、京都府は両種が生育しています。
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アズマシロカネソウはほとんどの花の萼の一枚が赤紫色を帯びており、見た目でのでの識別点のひとつですが、生育地によっては全く赤紫色を帯びずにサンインシロカネソウと花色では区別の付かないものも見つかっています。
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花後、送出枝を出さない事で送出枝を出すサンインシロカネソウと区別します。
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Dichocarpum nipponicum (Franch.) W.T.Wang et P.K.Hsiao
平成24年4月 京都府
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by mst-ky | 2012-04-18 20:06 | 山地の植物 | Trackback | Comments(0)

ホクリクネコノメ (ユキノシタ科)

ホクリクネコノメ(ユキノシタ科ネコノメソウ属)は日本海要素と呼ばれる日本海気候地帯に生育する植物のひとつで主に新潟県から鳥取県までの日本海側に生育しますが京都府北部から鳥取県までは萼裂片が淡褐色の品種であるサンインネコノメ(C. fauriei f. ferruginiflorum)と入れ替わります。

萼裂片は黄緑色で直立し、雄しべの葯は褐色で萼裂片より飛び出します。
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Chrysosplenium fauriei Franch.
平成24年4月 京都府
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by mst-ky | 2012-04-14 21:27 | 山地の植物 | Trackback | Comments(0)

ボタンネコノメソウ (ユキノシタ科)

ボタンネコノメソウ(ユキノシタ科ネコノメソウ属)は主に長野県から山口県までの内陸部の薄暗い山地の湿った場所に生育します、萼裂片は赤褐色で直立し雄しべの葯は暗褐色で萼裂片から飛び出しません。
以前はホクリクネコノメ(Chrysosplenium fauriei)の変種と位置づけられていましたが、見直された結果独立種とされたようです。
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ここでは群生していました。
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Chrysosplenium kiotoense Ohwi
平成24年4月 京都府
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by mst-ky | 2012-04-14 21:01 | 山地の植物 | Trackback | Comments(0)

サンインネコノメ (ユキノシタ科)

サンインネコノメ(ユキノシタ科ネコノメソウ属)はホクリクネコノメ(Chrysosplenium fauriei)の品種でホクリクネコノメは萼裂片が黄緑色になるのに対し、サンインネコノメの萼裂片は淡茶褐色になります。
名前の由来は山陰地方で見つけ出されたためです、基準標本産地は兵庫県関宮町(現養父市)で主に鳥取県、兵庫県、京都府等の日本海気候地帯に生育します。

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ボタンネコノメソウ(Chrysosplenium kiotoense)によく似ていますが、雄しべの葯と雌しべの花柱が萼裂片より飛び出すことで飛び出さないボタンネコノメソウと区別します。
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Chrysosplenium fauriei Franch. f. ferruginiflorum Wakab. et H.Ohba
平成24年4月 京都府
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by mst-ky | 2012-04-11 21:50 | 山地の植物 | Trackback | Comments(0)

ネコノメソウ属のイワボタンの仲間 (ユキノシタ科)

この植物は以前から継続的に観察を続けているユキノシタ科ネコノメソウ属イワボタン(C. macrostemon )の仲間と思われるのですが図鑑で調べても一致する名前が見つかりません。
一番近いのはヨゴレネコノメ(C. macrostemon var. atrandrum)なのですが図鑑でみるヨゴレネコノメとはずいぶん様子が違うようです。
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葉はこげ茶色ですが花後果実期に入ると黄緑色に変化します。
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萼裂片は黄緑色で直立からやや斜開し、おしべの葯は8個で萼裂片より飛び出し、色は暗褐色です。
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花後(5月中旬)の姿です、本体は緑色になり先端にロゼットをつけた走出枝を伸ばしています。
夏には本体と走出枝は枯れロゼットのみになり、ほとんどのロゼットは来春花茎を伸ばし花を咲かせます。
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種子です。
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Chrysosplenium macrostemon Maxim. var.?
平成24年4月 京都府
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by mst-ky | 2012-04-02 21:52 | 山地の植物 | Trackback | Comments(0)