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私の植物観察日記

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ハデフラスコモ (シャジクモ科)

ハデフラスコモ(シャジクモ科フラスコモ属)はおもに弱酸性ため池にに生育する藻類で、ここでは山間部のため池に生育していました。
このハデフラスコモも京都府RDB2015には掲載されておらず、府内では初めての記録かも知れません。
フトヒルムシロの下に見えるデコボコしたものすべてが寒天質に覆われたハデフラスコモの群落です。
環境省RDBでは絶滅危惧Ⅰ類(CR+EB)とされています。
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全体の姿です。
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小枝全体は寒天質に覆われていて周囲のゴミの様に見えるものは寒天質に入り込んでいる緑藻の仲間です。
ハデフラスコモは枝の分枝している部分が第一分射枝と比べて極端に細いことも特徴のひとつのようです。
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最終枝は1~3細胞からなります。この枝の最終枝は2細胞です。
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終端細胞は短縮せずソーセージ状です。(周囲に見えるものは緑藻の仲間)
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Nitella pulchella Allen 
平成29年2月 京都府
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by mst-ky | 2017-02-28 19:50 | ため池・湖沼の植物 | Trackback | Comments(0)

フラスコモダマシ (シャジクモ科)

フラスコモの仲間は光合成で酸素を発生させる生物の中から、種子植物・シダ植物・コケ植物を除いた残りの生物である藻類でシャジクモ科に属します。シャジクモの仲間はおもに湖などで水生植物が生育する場所より深い場所にシャジクモ帯を形成したて池底をおおったりして透明な水を維持するために重要な働きをしているそうです。
山間部の湧水のある小さなため池にフラスコモの仲間が生育しているのを見つけました。フラスコモの仲間は種類が多く、そして細かく分類されているため同定がやっかいですが、図鑑の絵合わせや特徴を詳しく調べていくとフラスコモダマシN.imahoriiに突き当たりました。
京都府RDB2015の車軸藻類には過去に京都府内で記録された種がすべて載せられているのですが、フラスコモダマシは掲載がなくひょっとしたら府内では初めての確認かも知れません。またフラスコモダマシは環境省RDBでは絶滅危惧Ⅰ類(CR+EN)とされていました。
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全体の姿です。
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第二分射枝は2~4本あり、そのうち1本が他のものより長いようです。
これは図鑑に書かれているフラスコモダマシの特徴と一致します。
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最終枝の細胞の数は4つで図鑑を見るとフラスコモの仲間では最終枝の細胞の数が4つあるものはフラスコモダマシ以外はないようです。
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終端細胞は円錐状で、終端細胞の形も種を特定する重要な要素のひとつのようです。
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造卵器(雌器)の形です。
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こちらは造精器(雄器)です。フラスコモの仲間は冬になると雄器や雌器は脱落して見ることは出来ませんがフラスコモダマシだけは唯一冬になるとこれらが見ることができるようです。(盛期は12月~1月)
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Nitella imahorii R・D・Wood
平成29年2月 京都府
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by mst-ky | 2017-02-19 08:30 | ため池・湖沼の植物 | Trackback | Comments(0)