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私の植物観察日記

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オカオグルマ (キク科)

オカオグルマ(キク科オグルマ属)は日当たりの良い乾き気味の草地に生える多年草で、近年は草地開発や植生遷移の進行による生育地の減少や生育環境の悪化によりほとんど見られなくなりましたが、この場所は頻繁に行われる草刈りにより群落が維持されているようです。
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頭花は茎に散房状に4~9個付き、花は直径3~4cmです。
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このような群落が数カ所で見られました。
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オカオグルマはふつうポツリ、ポツリとしか生えず、この様に群落を形成することは非常に稀です。
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Tephroseris integrifolia (L.) Holub subsp. kirilowii (Turcz. ex DC.) B.Nord.
平成29年4月 京都府
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by mst-ky | 2017-04-28 18:51 | 野原・山麓の植物 | Trackback | Comments(0)

(仮称)トウカイスミレ (スミレ科)

(仮称)トウカイスミレ(スミレ科スミレ属)はヒメミヤマスミレV.sieboldi ssp.boissieuana の東海型とされていましたが、形態的にも明らかに別種であることから近年はトウカイスミレと呼ばれるようになったそうです。しかし、このトウカイスミレの名前も正式に発表されたものではなくあくまでも仮称です。
分布は神奈川県西部から四国の太平洋側の標高の高いブナ帯に分布し、近畿地方では奈良県中央部から和歌山県の標高1,000mを超えるような場所でしか見ることはできません。
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花は淡い淡紫色で、花弁の裏側の方が色が濃いようです。
この花は側弁有毛タイプですが、無毛タイプもあるようです。
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距は淡紫色で、花弁の裏側にはこのように紫条があります。
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Viola tokaiensis Sugim., nom. nud.
平成29年4月 奈良県
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by mst-ky | 2017-04-23 21:09 | 山地の植物 | Trackback | Comments(0)

ヒゴスミレ (スミレ科)

ヒゴスミレ(スミレ科スミレ属)は本州(秋田県以南)~九州の日当たりの良い草原や乾き気味の落葉樹林内に生育します。
ヒゴスミレはエイザンスミレ V.eizanensis と葉がよく似ていますが、エイザンスミレの葉は基部が3裂するのに対し、ヒゴスミレの葉は基部近くから5裂します。葉を広げると5角形になり裂片はさらに細かく切れこみ糸状になります。
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ここでは日当たりの良い落葉樹林の林床に生えていました。
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Viola chaerophylloides (Regel) W.Becker var. sieboldiana (Maxim.) Makino
平成29年4月 京都府
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by mst-ky | 2017-04-21 22:39 | 山地の植物 | Trackback | Comments(0)

タヌキラン (カヤツリグサ科)

タヌキラン(カヤツリグサ科スゲ属)はおもに北海道西南部~本州中部地方の山地の湿った斜面の岩地に生えます。小穂は3~6個つき、上の1~3個は雄性で被針形で下の2~4個は雌性で長柄があり下垂します。
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北方系の植物で近畿地方では非常に珍しく近畿地方RDBではAランクに指定されています。
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花穂の様子がタヌキの尾を思わせることから、この名が付いたようです。
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 Carex podogyna Franch. et Sav.
平成29年4月 京都府
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by mst-ky | 2017-04-19 21:52 | 山地の植物 | Trackback | Comments(0)

エイザンスミレ (スミレ科)

エイザンスミレ(スミレ科スミレ属)は本州~四国、九州のおもに太平洋側分布し、山地の林内に生えます。
比叡山で見いだされたため、この名前が付いていますが現在は比叡山ではほとんど見ることができないようです。京都府内でも生育地は限られており京都府RDB2015では「絶滅寸前種」とされているようです。
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この場所ではヒナスミレV.takedanaと一緒に生えていました。
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Viola eizanensis (Makino) Makino
平成29年4月 京都府
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by mst-ky | 2017-04-16 21:18 | 山地の植物 | Trackback | Comments(0)

トウゴクサバノオ (キンポウゲ科)

トウゴクサバノオ(キンポウゲ科シロカネソウ属)は本州(宮城県以南)~四国、九州にかけて山地のおもに沢ぞいに生えます。
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ここでは沢沿いに生育していました。花は晴れないと開花しません。
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花は直径6~8mmほどと小さく、淡黄色の花弁に見えるものは萼片で、花弁は黄色の軍配型で5個あります。
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Dichocarpum trachyspermum (Maxim.) W.T.Wang et P.K.Hsiao
平成29年4月 京都府
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by mst-ky | 2017-04-16 17:25 | 湿地・川沿いの植物 | Trackback | Comments(0)

キヨスミイトゴケ (ハイヒモゴケ科)

キヨスミイトゴケ(ハイヒモゴケ科イトゴケ属)は湿度の高い渓流沿いの岩や木に付いています。類似種にイトゴケ B.pendula がありますが、両種は外見上の区別は困難で、葉の細胞内のパピラ(乳頭状突起)の数で区別をつけるようです。
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ここでは渓谷沿いの灌木に垂れ下がって付いていました
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茎はヒモ状ですがこのように葉があります。(18倍)
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葉を100倍に拡大したものです。よく見ると細胞とパピラが確認できます。
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さらに葉を拡大(200倍)してみると細胞内にはパピラは1~2個しかなく、これはキヨスミイトゴケのようです。
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Barbella flagellifera (Card.) Nog.
平成29年4月 京都府
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by mst-ky | 2017-04-15 21:44 | Trackback | Comments(0)

エンレイソウ (ユリ科)

エンレイソウ(ユリ科エンレイソウ属)は国内では北海道から九州の低山林内の湿った場所に生育し、葉には柄がなく3個が茎の上部に3輪生します。
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花は3数性で茎頂に1個付きます。
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Trillium apetalon Makino
平成29年4月 京都府
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by mst-ky | 2017-04-12 20:11 | 山地の植物 | Trackback | Comments(0)

レンプクソウ (レンプクソウ科)

レンプクソウ(レンプクソウ科レンプクソウ属)は林内に生える草丈8cm~15cmくらいの多年草です。京都府内での生育地は限られている希少種のようです。
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花は緑色で5個が集まって咲く非常に珍しい形です。
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根出葉は2回3出複葉で長い柄があります。
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Adoxa moschatellina L.
平成29年4月 京都府
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by mst-ky | 2017-04-12 19:35 | 山地の植物 | Trackback | Comments(0)

イワボタン (ユキノシタ科)

イワボタン(ユキノシタ科ネコノメソウ属)は水際の薄暗い湿った場所に生えます。この仲間は生育地により変異が大きいですが、基本的には萼裂片は斜開しおしべの葯は萼裂片より飛び出し、葯の色が黄色のものをイワボタンと呼びます。
ここでは山間部の渓流沿いに生えていました。他に咲いている植物はなく一番最初に咲き始めるようです。
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Chrysosplenium macrostemon Maxim.
平成29年4月 静岡県
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by mst-ky | 2017-04-09 21:48 | 山地の植物 | Trackback | Comments(0)