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私の植物観察日記

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イヌヤチスギラン (ヒカゲノカズラ科)

イヌヤチスギラン(ヒカゲノカズラ科ヤチスギラン属)は近畿地方の一部の貧栄養湿地にはえるシダ植物です。同属のヤチスギラン L.inundata と形態的によく似ていますが、胞子嚢穂はヤチスギランは小葉が開出してヒゲ状になっていますがイヌヤチスギランはヒゲ状にはなりません。また胞子嚢穂が成熟する時期にも違いがあり、ヤチスギランが8~9月に対し、イヌヤチスギランは10~11月のようです。
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このように胞子嚢穂の小葉は少し出ているだけのようです。
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茎の葉の形態にも違いがあり、ヤチスギランは地を這う腹側にも葉が生えますが、イヌヤチスギランは腹側には葉が生えません。
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Lycopodiella caroliniana (L.) Pic.Serm.
平成29年11月 滋賀県
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by mst-ky | 2017-11-22 23:01 | 湿地・川沿いの植物 | Trackback | Comments(0)

トガリフラスコモ (シャジクモ科)

トガリフラスコモ(シャジクモ科フラスコモ属)は15~30cmほどの大きさで、おもに水田や水田脇の素掘りの水路に生育します。構造の複雑なフラスコモ属の中では比較的単純な構造の種で、他種と比べると識別しやすいのですが、類似種に形態では区別が付かないチャボフラスコモ var.capitulifera があります。チャボフラスコモの卵胞子の表面模様は平滑ですが、トガリフラスコモは不規則な乳頭状の突起模様があり、この点で両種を識別するようです。
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これは結実枝で、不結実枝と比べて小さくなり終端細胞は鋭く尖ります。この鋭く尖った終端細胞から和名のトガリと、学名の種小名 acuminata が付けられているようです。
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第2分射枝は2~4本で最終枝となり、終端細胞は1細胞でソーセージ状です。このことは種を同定する重要要素となります。
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卵胞子のらせん縁は5~7本です。
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卵胞子表面には不規則に並んだ乳頭状の突起模様があります。
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Nitella acuminata Braun ex Wallman var. subglomerata (Braun) Allen
平成29年11月 京都府
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by mst-ky | 2017-11-11 22:46 | ため池・湖沼の植物 | Trackback | Comments(0)