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私の植物観察日記

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ノラニンジン (セリ科)

ノラニンジン(セリ科ニンジン属)はヨーロッパ原産の多年草で、栽培されているニンジンが逃げ出して野生化したものといわれています。漢字表記では野良人参と書きます。
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ここでは山間部の道路際に生えていました。
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花は外側の花弁のものが大きい。
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 Daucus carota L. subsp. carota
平成30年8月 兵庫県
by mst-ky | 2018-08-27 14:00 | 野原・山麓の植物 | Trackback

マガリフラスコモ (シャジクモ科)

山間部に位置する減水したため池の水際に、全体が水垢で覆われた小さなフラスコモらしきものが生えていました。このフラスコモの仲間は維管束植物ではなく藻類ですが、水質を浄化する作用があると言われています。
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藻全体の水垢をきれいに洗い落とすと緑色の藻体が現れてきました。藻丈は6cmほどで非常に小さく上部の若い枝は寒天質で覆われています。また枝は分枝しておりシャジクモ類ではなくフラスコモ類で間違いないようです。
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各枝(第2と第3分射枝)には雄器と雌器がひとつづつ付いています。
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左が雌器で右が雄器です。また雄器には短い柄が確認できます。すべてのフラスコモ類の雄器には柄があるのですが、ほとんどの種は非常に短くて、このようにはっきりと確認できる種は少なく、このことは種を特定する重要な要素となるようです。
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終端細胞はほとんどが短縮しない2細胞ですが、中にはこのように短縮したトゲ状の1細胞のもの混じります。トゲ状の1細胞を持つフラスコモ類は少なく、この特徴からも種がかなり絞り込まれます。
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主軸の幅はは290μmほどです。図鑑にはマガリフラスコモの主軸の数値は書かれていないのですが、変種であるハリバフラスコモ var.stricta の主軸は300μm以下と書かれており、マガリフラスコモの主軸もほぼ同じではないかと想像します。ふつうフラスコモ類の主軸の幅は500~800μm程度ですから、かなり細い主軸です。(1メモリ100μm)
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卵胞子の長さは260μm、らせん縁は7本確認できます。(1メモリ10μm)
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卵胞子の表面模様は粒状突起模様です。以上の特徴からこのフラスコモ類は図鑑に書かれているマガリフラスコモの特徴とほぼ一致します。兵庫県産淡水藻目録 2010にはマガリフラスコモの掲載はなく、これがマガリフラスコモで間違いなければ兵庫県では初めて生育が確認できたことになります。マガリフラスコモは愛媛県今治市で採集された個体をTYPE標本としているそうですが、現在では愛媛県では生育は確認できないそうです。
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Nitella crispa Imahori
平成30年8月 兵庫県
by mst-ky | 2018-08-24 22:49 | ため池・湖沼の植物 | Trackback(11)

ヒシモドキ (オオバコ科)

ヒシモドキ(オオバコ科ヒシモドキ属)は湖沼や河川・水路などに生育する一年生の浮き葉植物です。花は開放花と閉鎖花があり、場所によっては開放花が見られず閉鎖花ばかりの所もあるようです。
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ここでは水深の浅い場所にクロモ H.verticillata やトリゲモ N.minor と一緒に生育していました。
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Trapella sinensis Oliv.
平成30年8月 兵庫県
by mst-ky | 2018-08-22 20:16 | ため池・湖沼の植物 | Trackback

サワシロギク (キク科)

サワシロギク(キク科シオン属)は日当たりの良い貧栄養の酸性の湿地に生えます。頭花は直径2.7cmほどで、舌状花は咲き始めは白色ですが、しばらくたつとと紅紫色を帯びてきます。
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まだ咲き始めたばかりで、ここでは池渕にミズギボウシ H.longissima と一緒に生育していました。
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Aster rugulosus Maxim.
平成30年8月 兵庫県
by mst-ky | 2018-08-22 19:56 | 浜辺の植物 | Trackback

ヒナノカンザシ (ヒメハギ科)

ヒナノカンザシ(ヒメハギ科ヒナノカンザシ属)は日当たりの良い湿地に生える小型で繊細な一年草です。ここのものは草丈は10~15cmほどで草の中に埋もれるように生育しており、よく見ないとわかりません。
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花は細長い穂状花序につき、淡紫紅色、長さ1~2mmで柄は無ありません。萼片は5個、披針形で、うち2個はやや大きく、 花弁は3個で下方の1個は側方の2個よりも長く、雄蕊筒と合着し、雄蕊は4個で花糸は合着します。
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名前の由来は、小さな果実をつけた果穂が小さなかんざしを思わせることによるそうです。
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 Salomonia ciliata (L.) DC.
平成30年8月 兵庫県
by mst-ky | 2018-08-12 17:00 | 湿地・川沿いの植物 | Trackback

サギソウ (ラン科)

サギソウ(ラン科ミズトンボ属)は山野の日当たりの良い湿地に生えます。名前の由来はシラサギが翼を広げたような形の花が咲くことによります。
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ここではため池の上流部が湿地になっている場所に生えていました。
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Pecteilis radiata (Thunb.) Raf.
平成30年8月 兵庫県
by mst-ky | 2018-08-12 16:28 | 湿地・川沿いの植物 | Trackback

ノカンゾウ (ススキノキ科)

ノカンゾウ(ススキノ科ワスレナグサ属)は田の畦や溝のふちなど、やや湿った場所に生えます。良く似た植物でヤブカンゾウ H.fulva var.kwanso がありますが、ヤブカンゾウの花は八重咲きなのに対し、ノカンゾウは一重咲きです。また花期も1ヶ月ほど遅いです。
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花弁が少し赤みがかかっていることから別名はベニカンゾウだそうです。
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Hemerocallis fulva L. var. disticha (Donn ex Ker Gawl.) M.Hotta
平成30年8月 京都府 
by mst-ky | 2018-08-12 15:16 | 野原・山麓の植物 | Trackback

カンガレイ (カヤツリグサ科)

カンガレイ(カヤツリグサ科ホタルイ属)は湖沼や水路などに生育する多年生の抽水~湿性植物です。
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花期は6~10月で、柄のない2~10数個の小穂が側生状に付きます。
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Schoenoplectiella triangulata (Roxb.) J.D.Jung et H.K.Choi
平成30年8月 京都府
by mst-ky | 2018-08-09 20:52 | ため池・湖沼の植物 | Trackback

オオトリゲモ (トチカガミ科)

オオトリゲモ(トチカガミ科イバラモ属)は一年生の沈水植物で、湖沼やため池などに生育します。ここでは水深のある山間部のため池にクロモ H.verticillata やキヌフラスコモ N.gracilens と共に生育していますが、栄養状態が良いのか葉の大きさも他の類似種と比べて大きく、草丈も大きなもので70~80cmもありました。
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葉腋には成熟した雄花が付いていました。類似種のトリゲモ N.minor やヒロハトリゲモ(サガミトリゲモ )N.chinensis の雄花は成熟しても葉鞘の中に入っており、このように葉鞘から飛び出すことはありません。
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雄花の葯室は4室あり、成熟すると葯室の仕切りは判らなくなりますが、未熟な場合はこのように仕切りが見えます。
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これは雌花で柱頭は2裂しています。雄花の葯室が本種と同じように4室ある類似種にはヒロハトリゲモがありますが、ヒロハトリゲモの雌花の花柱は短くて柱頭は3~5裂し、本種とは雌花の形状でも区別できます。ちなみにオオトリゲモの花柱はほとんどが2裂で稀に3裂する場合もあります。
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Najas oguraensis Miki
平成30年8月 京都府
by mst-ky | 2018-08-01 22:54 | ため池・湖沼の植物 | Trackback(26)